上野大照presents
セラピストの未来を語る
オンラインミーティング
参加メンバー募集中
(初期メンバー全国限定30名)
このイベントは、上野大照がホストをつとめる相談業務を持つ全ての人の為のオンライン(zoom使用)ミーティングです。
語り合うテーマは、セラピー(対話による援助)の未来について。
もし、少しお時間をいただけるなら、私がどんな思いで、このミーティングを始めようと思ったのか、お読みいただけたら幸いです。
主催者のメッセージ
私が体験した心理カウンセリング
私は心理カウンセラーの中でも、短期解決を専門とするブリーフセラピスト(短期療法家)です。
そもそも心理カウンセラーとして生きていくつもりはありませんでしたが、病を病としてしか見ない医療を憂い、心と人間関係を含むより広範な治療ができるようになりたいと、多くの道を模索する中で、結果としてカウンセラーになりました。
私も心理学を学び始めた当初、自分の悩みに対し、心理カウセリングを受けたことがありました。
当時から誰に受けるのかはとても大切だと思っておりましたので、既に殆ど予約はとれない高名な先生を著書から特定し、たってのお願いとしてお受けいただきました。
それはとてもありがたい時間だったことにかわりはありません。
しかし、ただこちらの話すことに任せ、制限時間を迎えるとブツっと終了させられてしまうことには、いつも「え?これで終わり?」となんとも言えない気持ちを抱えることが続きました。
そしてカウンセリングを10回ほど受けた頃、これは一体いつ終わることができるのだろうと不安が襲ってきたのです。
何故なら、当時私が抱えていた問題(経済難や人間関係の不和)は何一つ変わっていなかったからです。
何か内面の問題を語らないといけないかのような時間は、私にとって決して楽しいものではありませんでした。
収入が安定しなかった当時の私にとって、月3回(1回1万円)が続くことも、その理由にあったのだと思います。
治療に通っている筈なのに、帰り道にはいつも胸が重たくなり、悲しい気持ちが押し寄せてきます。
家に帰ると暗い様子の私を見て、家族からは「なんでその先生のところに通わないといけないの?」と訊ねられることがしばしばありましたが、私は何も答えられませんでした。
そんなことが続いたある日、それは突然に訪れました。
先生『今日も今お感じになっていることをそのままお話ください。』
私 「今感じているのは、このカウンセリングが何を目標に進んでいて、何が進捗なのかが気になっているということです。先生、このカウンセリングは、今一体どういうところまで来ているんですか?」
先生は少しギクッとした表情をしたのち、こう言われました。
『今貴方は、私がそのことについてどう思っているのか、気になるんですね。』
私にはこれが自然な返答には決して見えませんでした。
何か”まずいことを訊ねられた”という雰囲気です。
そもそも、そんなわかりきったことを私に言い返してくる意図は何なのだろうか。
私は逆に自分の言葉を繰り返しました。
「先生、教えて下さい」と。
明らかにドギマギとした対応が続きます。
結局、先生はその質問に答えてくれませんでした。
もちろん、私も今となってはカウンセラーですから、この先生の対応が間違っていたということではないとわかります。ちゃんとある技法にそったオーソドックスな対応です。
そこを機として、さらに深い内省を促すチャンスでもあったかもしれません。
ただ、当時の私にとって、カウンセリングを疑問視させてしまった出来事であることに変わりはないのも、事実なのです。
それから数回後、もう来るのをやめようと思っていると伝えた回で、先生は今までになく真剣に対応してくれたことを覚えています。今先生ご自身が思っている私の状況と見立てについても、語ってくれました。だからこそ、この回だけは、たしかな進捗を感じました。ただ、既に事切れたような諦めを感じていた私にとって、その対応は逆に不信を強めてしまいました。
何故、最初からそうしてくれなかったのだろうと…。
この先生のところには、半年間、20回ほど通いました。
最後の方では、言い知れない涙も流しましたし、深い心境を受け取ってもらえたことに、感謝もしています。
高名な先生なのに、1回1万円の面接代金は安いはず。
私が払ったのは合計額は20万円。
かけた時間は半年。
ただし、解決したと思われる現実は特になし。
私が使ったお金と時間は、妥当なものだったのでしょうか。
この程度の金額で、高名な先生に20回も対応していただけたのだから、意味があると捉えるべきなのでしょうか。
私には、そう思えませんでした。
その後、心理業界に深く入り込んで行く中で、私が受けたのは、まだまだ少ないものだったことを知りました。
まだまだそれがまかり通っている現実に、大きな違和感を覚えているのは、私だけなのでしょうか。
心理カウンセリングとは何か
心理カウンセリングには、心に寄り添うことの重大性にフォーカスするあまり、問題解決に対し、短期間での解決をシステマティック(構造的)に学ぶ文化が育ってはこなかった側面があるのではないかと、主催者・上野大照は捉えています。
心に寄り添うことは間違いなく重要です。
またカタルシス(心の凝りが解きほぐされること)は感動的であり、人を突き動かす絶大なる力に触れるものに違いありませんが、それに固執することによって、いたずらに対話を引き伸ばすことも多々あります。
私のカウンセリング技法について、強烈な批判を浴びせてくる方が一定数いることも知っています。
その意味では、私の持つ技法こそが正しいものだとは、口が裂けても言えません。
ただ、この国従来の大多数が行うカウンセリングが続くだけでは、心理カウンセリング文化は、大衆的な評価を得ることもないまま、根腐れを起こした植物のように、何が起きてるのかもわからないまま、枯れていってしまうのではないかと危惧しています。
そもそも短期療法などというふざけた名前を付けた人は、リチャード・フィッシュというアメリカ人。
アメリカ西部の精神調査研究所(MRI)内にあるブリーフセラピーセンターの初代所長です。
それまでのカウンセリングが長すぎるというブラックジョークから生まれた名前だったとか。
私も自分のカウンセリングが極端に短く終わることができているなどとは思っていません。
1回ないし数回で終わるのは、それで当然なだけなのです。
カウンセリング業界は、この当然さから長いこと逃げ続けてきたのではないかと、私は思っています。
心理の深さを心ゆくまで味わい尽くせる崇高なものだという扱いが、それを信じさせてきたのかもしれません。
しかし、人々は同じ状況が数十年も続いていることに、何の疑問も持たない程、無知ではありません。
妄信的にそう信じられてきた心理カウンセリング業界の現実は、もはや変わりつつあります。
カウンセリング業界は新しい未来を求めている
カウンセリング業界は、生まれ変わることを求められ始めているのではないか。
今、私にはそのようにも見えています。
お陰様で、私の講演・研修依頼も増えました。
所属する学術団体だけではなく、関西カウンセリングセンターや産業カウンセラー協会を含む大手心理団体、国家資格者達への講習、教育現場、自治体、精神科医まで目を向け始めました。
これは私の力がそうさせたのだとは思えません。
今、心理カウンセリングは、業界全体が新しい未来を求めているのではないかと、思えてならないのです。
心理職の地位向上を目指して
残念ながら、現在の心理職の地位は高いとは言えません。
2018年、公認心理師法が施行され、心理職は長年の待望だった国家資格を得ることができるようになりました。
しかも、これまで5年以上の現場経験を持っている心理職は、現任者講習を受けることにより、学歴に関係なく、受験することができるとい素晴らしい経過措置がとられています。
この情報を聞き、私は心理職の地位が向上することに、浮き足立ったのを覚えています。
そしていざ第1回の資格取得者へ向け、求人も公開されるようになりました。
私が最初に見た求人は、医科大学でのパートで、時給は1,500円。
そりゃあたしかにいきなり高い求人が出るとも思えませんでしたし、スキルもわからない最初の時給がこれだけというのは、考えてみれば妥当なのかもしれません。
しかし、私はこの現状にショックを受けました。
医師は問題外としても、この国の看護師でパートでも平均2,000円以上、薬剤師でも平均2,200円以上と言われています。業界が変われば、プログラマーの時給などは3,000円以上で当たり前です。
しかし、こういった職業と比べ、心理カウンセラーの専門性が低いのかと言えば、そうとは思えません。この現状で、この国の子どもたちが目指したい職業だと思えるのか、私は疑問です。
さらに国家資格者と臨床心理士を除く資格者達を除けば、その時給は飲食店のアルバイトと大差はありません。
ただ、どうしてこうなっているのかという点について、私は明確な根拠を感じています。
海外に目を向ければ、先進他国における心理国家資格者は医師と同等の対応がとられています。
日本において心理職の地位を上げてこなかった要因はどこにあるのでしょうか。
そのことについても、今回のミーティングで語らせていただければと思っております。
推薦の言葉
古今堂 靖 様
関西カウンセリングセンター 理事長
全国SNSカウンセリング協議会 専務理事
日本家族カウンセリング協会 理事
「上野さんにはいつも感心させられます。
私はこれまで多くのカウンセラーを拝見し、その養成にも機関として携わってまいりました。その中で、人間関係とは何かを深く考えるカウンセラーは数多くいますが、そのことを一般の人にも分かるよう言語化しようとしている人は多くありません。
そもそもカウンセリングの目的や効果を言語化や数値化することは難しいと思います。
とはいえ、そのことを諦めてしまうと多くの方にカウンセリングを理解してもらうことが出来なくなります。
それは大変もったいないことですし、残念なことです。
上野さんはカウンセリングの持つ力と可能性を信じるからこそ、そのことを伝えなければならないと感じている。
そのように考えるカウンセラーも、私の知る限り多いとは言えません。
なぜそうなったかにはいろいろな理由があると思いますが、いずれにせよ上野さんのカウンセリングに向き合う真摯な姿勢に、私はいつも尊敬の念を抱いています。
上野さんが新しい取り組みを始められるということで楽しみで仕方ありません。
みなさんもこの機会に上野さんと一緒に新しいカウンセリングを探求してください。」
参加対象者
上記「主催者のメッセージ」に賛同または興味を抱いている心理カウンセラー、コーチ、セラピストや、それに準ずるご職業の方。
そういった相談援助について学び始めた方。
これからこういった分野を学んでいきたいと思っている方。
イベント内容
内容は、上記メッセージについて、生の私の声を聞いていただくフリートークライブ。
その意味で、レジュメなどはありません。
ただ、それについて私が一方通行で話し続けたいというだけでもありません。
こういった一つの問題提起について、双方向で語り合いたいのです。
インターネットを活用したセミナー(WEBによるセミナー)とも言えるため、ウェビナーとも呼ばれます。
行われること
・フリートークライブ
(セラピストの未来に対する洞察)
・ブリーフセラピー(短期療法)について
ミニレクチャー
・セラピストの地位向上の為の具体方策提供
・公開質問と回答
(お聞きしてみたい質問などがあれば、申込みフォームにお書きください)
・上野大照が行っている事業の説明
(ご希望があればビジネスレクチャーも兼ねます)
・その他
開催スケジュール
初回①:令和2年 1月22日(水)
21:30~23:00
初回②:令和2年 2月 4日(火)
21:30~23:00
※初回参加日はどちらかをお選びください。
第2回:令和2年 2月18日(火)
21:30~23:00
(以降は毎月第3火曜日の夜を予定しています)
※初参加者のみの回は、随時行っていく予定です。
参加費
5,500円(税込み)
※「単発」のご参加と「毎月自動引落の定期契約」の選択が可能です。定期契約の方には特典がありますので、詳しくは次項をご覧ください。
参加特典(定期契約のみ)
PayPal(クレジットカード)にて定期契約で毎月自動引落のプランにお入りいただいた方には、以下の特典をお付けいたします。
※クレジットカードの取引が難しいなどの理由で、銀行振込しか選べない方などは、申込みフォーム備考欄にてご相談ください。
1.無料ビデオ補講
毎月のオンラインミーティングに参加できなかった時は、無料でビデオ補講ができます。
2.セラピーライブ無料ご招待
平均して年4回行っているセラピーライブに、無料ご招待させていただきます。参加希望者は日程が公開されましたら、該当ページの申込みフォームからお申込みください。
3.zoomセッション30分(有料オプション)
それぞれのセラピストとしてのご日常をサポートするショートセッションを、3,300円で受けることができます。
※定期契約は、毎月の引落し2日前までにご連絡いただければ、解除することができます。
お支払い方法
PayPalによるクレジットカード決済の他、銀行振込も可能です。
お申込み後に表示されるページ、または申込み確認メールをご確認ください。
※定期契約をご希望の方で、クレジットカードの取引が難しいなどの理由があり銀行振込しか選べない方などは、申込みフォーム備考欄にてご相談ください。
定員
有料オプションなどによる細かなサポートや、質問できる人数などを勘案し、初回登録メンバーは30名までとさせていただきます。
通話環境について
通話はzoomというオンラインビデオ通話アプリを使って行います。
夜の時間ですので、顔出しを控えたい方は、ビデオをオフにすることで音声だけの参加も可能です。
通信環境は、データ量がかさむことが予想されることや、通話品質を確保するためにも、Wi-Fiによる無線LANまたは有線LANにてお願いいたします。
事前の用意
1.無線LANまたは有線LANによるインターネット環境。
2.ビデオ通話機能付のパソコンまたはタブレット。
(スマートフォンでの参加も可能ですが、画面が小さくなりますので、臨場感は弱くなります)
3.通話の音声を適切にやりとりしたい方や、自分の耳だけに音が聞こえる方が都合の良い方は、ヘッドセットの購入をおすすめいたします。主催者が使っているものを掲載しておきますので、参考にされてください。
①有線(USB接続)
PC用
②無線(Bluetooth接続)
PC・スマホ・タブレット用
部屋内に声が聞こえても問題ない方は、特に必要ないかもしれません。
また、タブレットやスマホをお使いの方は、立てかけるスタンドがあると便利です。
4.zoomアプリ。
ミーティングを予約された方には、zoomのリンクを申込み確認メールと画面にてお知らせしております。zoomアプリをインストールされてない方は、そのリンクから自動的にインストール作業を開始できますので、事前にzoomアカウントの登録をお済ませください。
5.開始時間となりましたら、4.でお伝えしたリンクを開いて着席してお待ち下さい。
Q&A
Q. リアルタイム参加ができない場合はどうしたら良いですか。
A. イベントは録画しております。それをYouTubeに非公開URLとしてアップロードさせていただきますので、繰り返し見ることが可能です。
Q. 退会(解約)は可能でしょうか。
A. いつでも可能です。次回自動引落日の2日前までにご連絡いただければ、引落を解除させていただきます。
Q. 心理学に関する知識がまだあまりない初心者ですが、参加しても大丈夫でしょうか。
A. 全く問題ありません。途中参加者から出てくる専門用語などがありましたら、こちらでその都度補足説明をさせていただきます。また、わからないことは遠慮なくご質問下さい。
Q. 質問には全て答えて貰えるのでしょうか。
A. 時間の都合上、すべての質問にお答えできるとは言えません。個人的に細かな質問などがある方は、zoomセッション(有料オプション)や、講座をご案内させていただくことがございます。
申込み
お申込みはこちらのフォームからお願いいたします
私達が生きる世界の未来へ向かって
「セラピストの未来を語るオンラインミーティング(TOM)」は、メンバーとの相互関係によって、私達が生きる世界の未来に向かって、メンバーを同士として高めあって行きたいと思っております。
ここからはじまる”新しい未来の夜明け”を共に創造する。
それがTOMメンバーのスピリットです。
上野大照について
最後に、主催する私自身の紹介をさせていただきたいと思います。
北海道の田舎出身で、静岡、青森、東京と転勤を繰り返し、最後に大阪に辿り着きます。近くの川で手づくりの竿で魚を釣っていたような私にとって、今でも都会に馴染めないところもあります。
代替医療の相談員だった時代から数えれば、約20年ほどのセラピスト期間を持つ人間です。
心理カウンセラーに転向してからは約10年。
現場経験という意味では、相談員時代から数えて延べ8,000件ほどのお悩みをお聞きしてまいりました。代替医療の相談には、末期がんや重度の精神疾患に悩む方などが多く、そこには経済問題と人間関係もつきまといます。こういった重大問題に向き合うには、その家族やパートナーも含め、今すぐにでも何かを変えないと危険が迫っているという状況に対応する力が問われます。
自然、そこからキャリアをスタートした私にとって、従来のゆっくりと自己に向き合うカウンセリングは、学び始めた当初から違和感が募りました。
「カウンセリングってこれで本当に良いのか?」と。
何かもっと鮮明な問題への見立てと、具体的な方策を持ち、対応できる手段はないのかと、当初取り組んだのは神経症治療とトラウマケアを主とした催眠療法です。しかし、ここでいきなり壁に突き当たります。
その主たるものとして浮上したのが、多くの相談者は変化に対して柔軟ではないという問題。未来を変えていきたい希望と、自分は変わりたくないという抵抗。
その相反する課題にどう向き合えば良いのか。
多くを模索していく中で、そのヒントはコミュニケーション論に見つかり、それを基盤としてブリーフセラピーに行き着きました。
カウンセリングはできるだけ短く、効果的に。
ある程度、それを実現してきたかと思った矢先に、今度は自分の家族と折り合いがつかないという大変苦しい問題にぶつかります。
切れ味のあると言われるトークで自信をつけてきた私でしたが、それは家族にとって苦しい対話。
家族関係にエッジの利いた言い草など、薬になるどころか、血の通わない関係を生み出してしまうのだと気づいたのは、結婚し、随分経ってからのことでした。
結果、自身の過去と心理に向き合わざるを得ない事態に。
家族を守る為に、私自身の成長から逃げることは許されないのだと、痛切に感ぜざるを得ませんでした。
そしてそれが本当に豊かな生き方を教えてくれる手助けとなったのは、言うまでもありません。
多くのカウンセラーとは順序が逆になるかもしれませんが、今と未来を重視するブリーフセラピー、そして過去と内在する心理を重視する古来から積み上げられた心理学。
今となってはどちらも大変重要な登り道だとわかります。
それは双方にはお互いに欠けた視点があるからです。
ブリーフセラピーには人間の持つ心の深さへの洞察が軽視されがちですし、古来からの心理学には解決への構造的視点が折り合いません。
上記メッセージにも書きましたが、心理学は新たな局面を迎えていると思っています。
その主たる内容は前述した、「変化に対して明確な見立てと方策」、そして「変化への抵抗処理」です。抽象的な言葉で言えば、「進む力」と「守る力」とも言えるでしょう。
本当に恐縮で僭越な話だとは思いますが、もし許されるなら、それを令和の時代に、一人ひとりと対話しながら、それらが統合された、小さな波紋を少しずつ広げていけるような流れを、起こしていけたらと思っています。
対話によって人を助けていきたいと願う人達が、手を取り合っていける一助となれれば、幸いです。