オフィス・コミュニケーションズで最も深く長期となる専門講座「心匠セラピスト養成講座」では、一通りの学びを終え筆記・実技の審査を通過された方に「心匠セラピスト」資格を付与しておりますが、その中でも、その後も継続して学び続け、高いレベルのカウンセリング力を認められた方には上級技能者である証として「心匠セラピストシニア」を認定させていただいております。

今回は、その4人目の認定者となられた「上野恵利子」さんをご紹介させていただきます。

精神科看護師・アンガーマネジメント講師として活躍中

精神科看護師、アンガーマネジメントファシリテーター(日本アンガーマネジメント協会本部講師)という2つのボリュームあるお仕事をこなしながら公認心理師の資格も取り、忙しくご活躍されている上野恵利子さん。

心匠セラピスト養成講座での学びに留まらず、シングルマザーである母親の葛藤を越え、ご自身の苦労を経て、ここまでたどり着かれたことについてもご紹介させていただけたらと思います。

心理学との最初の出会いはアンガーマネジメントだった

「上野さんはどういった経緯で、心の学びに興味を持ち始めたのか、お聞きしてもいいですか?」

 ここの講座に出会う前、私はシングルマザーの精神科看護師として働きながら、3人の子どもを育てていました。当時は自分のイライラを子どもにぶつけ、「あんな怒り方をするんじゃなかった」と後悔することを繰り返していました。自分の怒りの感情をうまく伝えることができず、溜め込むだけ溜め込んで、時にはそれを爆殺させてしまっていたんです。
 わかっているのに止められない自分が嫌いで、家族とうまく打ち解けず、いつもどこか孤独を抱えて過ごしていました。
 そんな時、現在の仕事でもあるアンガーマネジメントと出会い、怒りの原因は子どもではなく、自分の中にあることを知りました。それだけではなく、怒りには理由があって、何かのメッセージだということもわかったのです。
 自分の気持ちの伝え方がわかると、怒りの感情に振り回されることがなくなり、穏やかな気持ちで過ごすことができるように変わりました。
 反抗期の子どもとの関係も改善し、お母さんが変われば、子どもの未来も変わることを確信できてきた頃、「アンガーマネジメントを一緒に教えてみないか」という声がかかりました。自分を変えてくれた学びを、教える立場となることへの緊張感はありましたが、これも何かの縁なのだと、精神科の看護師を続けたまま、講師としての活動もしていくことになりました。

「実力をつけたいならここしかない!」という声に背中を押された>

「心匠セラピスト養成講座を受講された決め手はどこにあったのですか?」

 いざ講師としての活動が始まってみると、受講しに来る方は、家庭や会社で人間関係に悩んでいることも多く、講座の後には悩み相談会のようになることが度々ありました。
 アンガーマネジメントの知識だけでもある程度は対応できたのですが、もう少し具体的な解決法も知りたいと思うようになったのです。
 また、精神科では、入院している患者さんだけでなく、家族からの相談も多くありました。「家族は第2の患者」と言われるほどです。
 医師が薬を処方する人なら、看護師は日々の会話でセラピーを行う人。
 患者さんや家族、アンガーマネジメントを受講してくれた人たちの、今苦しんでいる症状をなくすことができればと、心理カウンセリングやセラピーを学ぶ場を求めるようになりました。
 ちょうどその頃、通っていた文章講座の先生である仲谷史子先生に、このことを相談して紹介されたのが、心匠セラピスト養成講座です。他に受講を迷っていた有名な講座もあったのですが、「実力をつけたいなら、上野大照さんしかいない!」という力強い言葉に背中を押してもらいました。

あなたはそのままでいい、やり方がまずいだけ

「この講座では、特にどんなところが学びになりましたか?」

 心匠セラピスト養成講座は、私が抱いていた心理カウンセリングの方法(長い時間をかけ、深いところで思っている“気持ち”を聞いていくこと)だけにとらわれず、起きている現実を少しでも短期に改善させていこうとするブリーフセラピー(短期療法)を基礎としていることが、先ずとても大きな価値を感じました。
「あなたはそのままでいい、やり方がまずいだけ」
「あなたは悪くない。あなたは頑張ってる。あなたらしくしてればいい」
と全面的なコンプリメント(認め褒めること)から始まり、リフレーミング(物事を別の角度から見てみること)を駆使し、思い込みや行動が自然と変わることで、繰り返してしまっている悪循環を断ち切ったり、ソリーションフォーカスアプローチ(解決志向)で既にうまくいっていることを広げようとしたりと、実際的な行動的アプローチになっているところに、アンガーマネジメントと通じるものがあり、理解もしやすく入り込みやすいものでした。
 また、ブリーフセラピーは家族療法(個人の内面だけでなく家族の関わりを調整するもの)でもありますので、食卓の席を変えるだけで家族の会話が変わることを知った時や、真実とは何かを社会構成主義を通して学んだ時に、私が伝えたいことの奥深くにあるもの、遠い先の光のようなものを見つけたような気がします。
 変えられないと思っていた過去でさえ、受け止め方を変えれば人生を豊かにするためのものだったと考えられるようになること。未来で過去も変えられることや、聞いた言葉で心が作られ、話した言葉で未来が作られることなどなど、ここで得たことは、精神科やアンガーマネジメントだけでなく、様々なフィールドで役立っています。

もっと楽しく、もっと笑顔で過ごせる明日を作るために

「現在のご活動と、今後の抱負を教えてください」

 現在では、精神科の看護師として働きながら、日本アンガーマネジメント協会の本部講師として、アンガーマネジメントをお伝えしています。
 アンガーマネジメントは怒りの感情とうまく付き合うための心理トレーニングです。理論と技術を学ぶだけで簡単にできるようになります。その時に、怒りの裏側にある自分の本当の気持ちに気付けるお手伝いをします。
 怒りで後悔しないために、また、ストレスでうつ病になる前に気軽に相談できる人でありたいと考えています。
 2つの仕事の合間で必死に勉強して、国家資格の公認心理師を取得したのも、精神科看護師として精神疾患を間近に見てきた経験だけに頼らず、自分自身も精神的なケアをする人間であろうと、思ったからでもあります。
 もっと楽しく、もっと笑顔で過ごせる明日を作るために、私に与えられた使命とも言えるアンガーマネジメントの分野で更に多くの人の役に立っていければと決意を新たにしています。

 「アンガーマネジメントという特有の技能、精神科看護師、そして公認心理師と、まさしく総合力ある支援者だと思います。今後とも、更なるご活躍を期待しております。」

上野恵利子さんの活動情報

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